
ジェットコースターみたいに「最高」と「最悪」が交互にくるから、人生に振り回されている気がして疲れました。
それはよくある話だね!
大丈夫、コツをつかめばメリーゴーランドくらいの穏やかさになるから♪

あなたは、「周りを見渡すと心配しているのは自分だけだった」という経験はありませんか?
試験前、プレゼン前日、台風前夜など、他人と共通する心配事は山ほどあるはずなのに、心配して気疲れしているのが自分だけだという状況です。
そのときあなたは、偏ったものの見方をしているかもしれません。
今回は、気分に左右されないものの見方をご紹介します。
これを知っておくだけで、自己肯定感は高まり、ジェットコースターから抜け出してメリーゴーランドのような穏やかで豊かな人生を送れるようになります!
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『新しい自分になる』とは?−自己肯定感を高める準備としてやること−
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『ニュートラルな心のあり方』とは
ニュートラルな心のあり方とは、中立的な立場でありのままを見つめる心の状態です。
正誤、白黒、好き嫌い、良い悪いで判断するのではなく、事実を客観的に見れる心の状態とも言えます。
イメージしてみてください。
「水が半分入っている」コップがあります。
あなたは、このコップの水の残量を見て、どのように捉えるのでしょうか。
「水が半分しか残っていない」と捉えますか?
「水がまだ半分残っている」と捉えますか?
自己肯定感が低く、不安に取り憑かれているときは、「水が半分しか残っていない」というマイナス思考に陥りがちです。
そこから「水がまだ半分残っている」というプラス思考に逆転できれば良いのですが、思考の癖もあり、すぐにはうまくいきません。
そこで、マイナス思考からプラス思考へ変換するコツがあります。
コツは『思考のギアをニュートラルに入れる』ことです。
コップの例で言えば、「水が半分入っている」とありのままに受け取る思考がニュートラルです。
いきなりプラス思考に持っていくのが困難であれば、まずはニュートラル(中立)に戻すことを意識します。
それだけでも不安に取り憑かれている状況から脱することができますが、それからさらにプラス思考に持っていければ尚良いということです。
★ 参考記事:『思考と口癖をチェックしよう』

『ニュートラルな心のあり方』で自己肯定感が高まる
ニュートラル思考では、良い悪い、正しい誤り、善悪、プラスマイナスという評価をせずに、客観的・中立的なものの見方をします。
例えば、自分が30歳になったとします。
このとき「もう30歳。もう歳だ」とマイナス思考するのが癖になっていませんか?
しかし、そこから急に「まだ30歳!若い!」とプラス思考に転換するのも違和感があり、馴染めません。
そこで、ニュートラルに捉えると、「30歳になった」というありのままの事実だけを受け止めることになります。
そのおかげで、「もう歳だ」と考えて悲観することなく物事を捉えることができます。
すると、直面する問題が変わってきます。
マイナス思考の場合、「もう歳だ。いやだ!これ以上歳をとりたくない!」という感情がセットされます。
しかし、ニュートラルに捉えた場合は以下のようになります。
「30歳になった。メタボは回避のためにジムに通おう。経験も積んだし資格試験を受けても良いかも。40歳で△△円あると嬉しいから、逆算して毎月これぐらい貯めようかな」
このように、ニュートラルに考えることで、ネガティブな感情に振り回されることなく、「いかに」という考えが導き出されます。
行動を変え、成果を出して、年齢に負けない力でピンチを脱することができるというわけです。
「大丈夫」「必ず良くなる」「うまくいっている」と言い聞かせるだけで、小さなマイナス思考の進行を止めることは簡単です。
しかし、不安が根強くて言い聞かせるだけでは足りないのであれば、まずはニュートラル思考をしましょう。
物事をありのままに見つめることで、「辛い」「不安」「怖い」という感情に流されることなく、改善策や対処法に目を向けることができるようになります。
物事をありのままに受け止めることは、自己肯定感を高めるために重要です。
自分にはプラスの面もマイナスの面もあります。
それをありのまま認めて受け止めることで、自分を許すことも好きになることもできます。
自己肯定感が高まるのは、マイナス思考からもプラス思考からも離れた、ありのままを認めるニュートラルな見方なのです。
それを常に意識するのが、『ニュートラルな心のあり方』です。
★ 参考記事:『ネガティブな感情を手放す方法』
★ 参考記事:『弱さを認めて自己肯定感を高める言葉の魔法』

心が豊かになる視点変換
ニュートラルな心のあり方にするためには、多角的に物事を見る癖をつけると良いです。
いつも左しか見ないのであれば、右も見ないと真ん中がどこにあるのかわかりません。
いつも下ばかり向いているのであれば、上を見上げてみましょう。
これが非常に良い視点変換法なのです。
心に余裕がない人は、ついつい俯きがちで、空を見上げることを忘れています。
そこで、強制的に空や雲に目を向けるのです。
そのときに気づきます。
「空を眺める時間って案外つくれるものなんだな」「心の余裕って自分でつくれるのだな」「いつも詰め込みすぎていたのかな」と。
空は見るたびに姿を変えます。
雲は変幻自在に形を変え、そこに風を感じることもできます。
「まるで人生のようだ」と見惚れることもあるでしょう。
空を眺めている間は、不安を忘れて脳を休めることができます。
たとえ曇り空でも、太陽は雲の向こうに必ずあり、それはいまも昔も変わりません。
「どんなに雲の形が変わっても、太陽はいつもそこにある」と考えると、周囲の雑音に惑わされない生き方も思い浮かびます。
さらに、ずっと遠くの方まで目を向けてみましょう。
すると心が広がり、目先のことだけではなく、ワクワクする未来のことや俯瞰した思考が生まれてきます。
そして、視点をいまに戻したときに、「なぜ、あんなに不安になっていたんだろう」「あまり気にすることでもないのかも」「もっと楽に生きていいよね」という気持ちが芽生えてくるかもしれません。
このように、視点を変えるだけで、偏りすぎていた思考をニュートラルに戻すことができます。
不安に駆られたときは特に、視点変換を意識しましょう。
心のあり方がニュートラルに戻ると生きやすくなり、自分をありのままに見ることができます。
ニュートラルなあり方でいると、プラス面もマイナス面も理解することができて、心は豊かになっていきます。
それが自己肯定感を高める上で、とても大事なことです。
★ 参考記事:『自己嫌悪から立ち直るコツ|3ステップで失敗の記憶をプラスに変換』

幸せになれる『ニュートラルな心のあり方』
あなたは、どちらの記憶を鮮明に覚えていますか?
- 「就職できたこと」と「受験で失敗したこと」
- 「家を買ったこと」と「ローンを組んだこと」
- 「恋が実ったこと」と「失恋したこと」
- 「結婚の幸せ」と「離婚の悲しみ」
- 「成功して褒められたこと」と「失敗して笑われたこと」
両方の記憶を覚えていても、後者の良くない思い出が鮮明ではないでしょうか。
人はなぜか「良いこと」より「悪いこと」の方がハッキリよく覚えています。
人はポジティブよりネガティブなニュースに反応する傾向があります。
悪いものから自分の身を守るための防衛本能かもしれませんが、そればかりに人生を支配されるのは実にもったいないです。
幸運は前向きな心に寄ってくるので、悪い記憶に囚われていると、幸運が来ても見逃すことになりかねません。
また、他国からみると日本に住むことは裕福で幸せに映るのに、日本に住んでいるとその幸せに気づかず、他の幸せを追い求めます。
良いことばかりを鮮明に覚えていると、今度はそれ以上の良いことが起こるのを待ちわび、その間ずっと満たされない感覚に囚われてしまいます。
つまり、良いことにも悪いことにも、偏りすぎると幸福を味わいにくいということです。
悪いことにいつまでも囚われる、満たされないから追い求めるという心のあり方自体が、幸せを感じられない原因です。

「いま」のあり方で心が豊かになる
ニュートラルな心のあり方とは、「いま」のありのままを受け入れる姿勢です。
平穏な心を保ち、「いま」に集中する秘訣は、良いことも悪いことも、受け流す心を持つことです。
現実は移り変わりますが、常に「いま」に集中していると、未来に対する不安を過剰に持つことも、過去を悔やむことも、さらなる幸福を追い求めるがゆえに「いま」とのギャップを感じて悲観することもなくなります。
「いま」そこにある幸せに気づくことが大切です。
あなたが生きている。それだけで幸せなのです。
いま、食べるもの・寝る場所・ネット環境があるだけで、あなたは幸せなのです。
どんな出来事の記憶も受け流し、常に移り変わる「いま」にフォーカスすることが幸運を引き寄せます。
不安に押しつぶされたり、嫌なことがあったりしたら、そのドンヨリした気分は水に流しましょう。
良いことがあったとしても、「もっともっと」と欲深くなって焦ってしまったのなら、その落ち着かない気持ちも水に流しましょう。
いま目の前にある現状に対して、「これだけしかない」「もっと何かがあれば」と良し悪しを決めているのは自分自身です。
一旦、心のあり方をニュートラルに戻し、ありのままを見てみましょう。
「自分はラッキーだ!」設定で心が豊かになる
悪いことに囚われすぎないために、出来事の捉え方を変えるという方法もあります。
悪いことが起こったと感じたら、このように考えましょう。
- これで済んだのだから、運が良かった
- もっと悪いことが起こっていたかもしれない
- どん底まで来たから、あとは上がっていくだけ
物事に意味をつけているのは自分自身です。
だから「自分はラッキーだ!」「自分は幸せだ!」という設定で物事を見てみるのです。
少しずつ癖にすると、不運も自分の中でラッキーなことに変換されます。
昭和の大実業家である松下幸之助さんも幾度となく不運に見舞われた経験があるそうです。
松下さんはある夏、海に落ちて死にかけたそうですが、「冬だったら心臓麻痺で一巻の終わりだった。自分は運が良い」と捉えました。
また、自転車走行中に車にはねられ、自転車ごと電車の線路に投げ出され、ギリギリで電車が止まり命拾いしたそうですが、そのときは「電車が止まったから死なずに済んだ。自分はやっぱり運が良い」と捉えました。
散々な目に遭っているのに、命拾いしたことに対し、「運が良い」と考えるのです。
ひとつの物事には、「良いこと」も「悪いこと」も必ずセットで内在しています。そして、良し悪しを決めているのは、他ならぬ自分自身です。
物事に対して良し悪しをジャッジした先の感情に振り回されることなく、良い記憶も悪い記憶も、心に留めずに受け流すことが、心のあり方をニュートラルにする秘訣です。
悪い方に偏りすぎているのであれば、「自分はラッキーだ!」という設定を思い出して、受け流しましょう。
そうすることで、前に進むことができます。
悪い記憶は心が囚われ引きずってしまいがちですが、「もっと悪いことにならなかったから、自分は運が良い」というエピソードに転換しましょう。
どんなことが起こっても、心を大きく揺さぶられてしまうのではなく、「自分は運が良い」と信じて切り替えていくことが、運を強め幸せになるための心の持ち方です。

まとめ:『ニュートラルな心のあり方』
ニュートラルな気持ちでいると、穏やかな毎日を過ごすことができます。
感情の振り子は、「最高」の後に「最悪」という逆の方向へ同じ分だけ振れます。
だから、感情の振れ幅が大きすぎると、ジェットコースターのような人生に見えるのです。
それを望むのであれば、それで良いです。
心のあり方をニュートラルにするとは、感情の振り子の振れ幅を小さくすることです。
刺激的な人生を味わうことは少なくなりますが、穏やかで、小さな幸せを感じて、自分を好きなありのままの自分で生きていくことができます。
まるでメリーゴーランドのように、気持ちの浮き沈みはあっても、緩やかで穏やかです。
どちらを選ぶかは、あなた次第です。
あなたの意識で世界は大きく変わります。
今回の記事のポイント
- 『ニュートラル』思考=物事をありのまま認める
- ニュートラル思考のために、視点を変える(多角的に物事を見る)
- 「いま」に集中するのがニュートラルなあり方
- 物事の良し悪しをジャッジしているのは自分
- 自分の意識次第で世界が大きく変わる