
上司からクドクド怒られて、途中から怒られる意味がわからなくなりました…。
その日から、気持ちがズドーン…。
わー、それは災難。
怒る方も普段からのストレスが爆発したんだろうけど、怒られる方も長々と怒られるとストレスが溜まるよね。
上手に怒ってくれたら後を引かなくて済むのに。
よし、今日は「上手な怒りのかわし方&発散方法」について教えるよ♪

前回は「怒りを根本解決する方法」をお伝えしました。
大切なのは、次の2つの「客観視」です。
怒りをコントロールする2つの「客観視」
- 自分を客観視して自己肯定感を高め、怒り要因への感度を落とす
- 湧いた怒りを客観視して「自分」と「怒り」を切り離す
この2つの方法で、大方の怒りはおさまってきます。
しかし、日常で怒りが湧いてくることは多々あります。
- 部下が約束を守らないため困ってイライラ
- 夫がしょうもない嘘をついたことにカッときた
- レジで知らない人に割り込まれたけど我慢した
いろいろな状況がありますよね。
今回は、そんなときに「自己肯定感の高い人ならどのように対処するのか」をご紹介します!
もし、感情のままに「チッ!」「コンチクショー!」と汚い言葉を放つ傾向があるのなら、引き寄せの法則的にも良くないので注意です。
自己肯定感の高い人の振る舞いを真似しましょう♪
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目次(押すとジャンプするよ)
怒りの対処法①怒りのパワーを仕事に転化
アンガーマネジメントが大切だとはいうものの、怒りのコントロールについては、きっと多くの人が苦労していることでしょう。
すぐ頭に血が上ったり、思い出しイライラしたり…。
しかし冷静に考えると、イライラしているときほど、やたらと妄想力が働きませんか?
アグレッシブなことを想像したり、「あいつに勝つためには」と必勝法を細かく考えたり、「見返してやる!」と頭の中でシミュレーションしたりします。
このように、怒りながらも「こんなの思いつく!?」と思えるような妄想ができるのには理由があります。
実は、
人は怒っているときに最も頭の回転が速くなるのです。
この怒りのパワーを仕事に転換すると、効率よく作業できるというわけです。
怒りのパワーは自分のために使う
自己肯定感の高い人はこう思います。
「イライラしてるってことは、思考力が高まってるってことだ!ラッキー♪いまのうちに難しい仕事を片付けよう!!」
そもそも自己肯定感の高い人はニュートラル思考ができ、「見返してやろう」「あいつに勝ちたい」「復讐してやる」ということを考えません。
勝ち負けに拘らず、自分の本来の目的を見失わないので、常に自分を喜ばせる選択ができるのです。
だから、怒りでフル回転している思考のエネルギーを、自分の本来やるべき仕事に集中させます。
すると普段よりも高いパフォーマンスを発揮でき、スルッと問題解決できます。
目の前の仕事に集中しているうちに、怒っていたことも忘れるので一石二鳥。
思考スピードも速く、仕事の質も高く、問題解決能力も上がるのなら、「怒りよ、ありがとう」という気持ちにさえなります。
イライラを引きずっている時間はもったいないです。
ハイパワーの怒りエネルギーは、他人のためではなく自分のために使いましょう。
★ 参考記事:『ニュートラルな心のあり方とは?』

怒りの対処法②場所を変えて身体を動かす
自己肯定感の高い人は、イラッときても無闇にその場で怒りをぶちまけず、その場からスッと離れて歩き出します。
それが怒りを鎮める方法だとわかっているからです。
例えば、同僚の一言にムカッとしたとしましょう。
怒りのパワーを仕事に流用できれば良いですが、近くに嫌な人がいたり対面していると、どうしても仕事に集中できません。
嫌な相手の近くでイライラしながら仕事を続けるから、ますます怒りがおさまらないのです。
そうであれば、一旦その場を離れましょう。
「資料を取ってきます」「他の課の人と相談してきます」「他部門と調整が必要だな…」などと小声で呟きながら席を立ちます。
階段を降りて、エントランスの自販機でコーヒーでも買って一息つきます。それから、また階段を登ってオフィスに戻ります。
これだけで、イライラが減っていることに気づくはず。
近くに公園があれば、そこまで歩いてみましょう。
自然音は高周波のものが多く、癒し効果があります。
洗面所に行って、顔に出ている怒りや不安を鏡で確認し、冷たい水とともに顔をさっぱり洗い流すことでも効果があります。
顔を冷たい水で刺激すると交感神経が働き、怒りとは別の適度な緊張感が蘇り、仕事に向かいやすくなります。
あるいは、誰の目もない広いスペースがあるなら、隠れてシャドーボクシングでもしてみたらどうでしょう。
イメージで相手をボコボコにでき、スカッとします。
実際にエアースタンディングバック(床から生えているボコボコ殴るアレです)を設置している会社もあります。ストレスが溜まった社員はそいつをバコッと一発殴ってスカッとするそうですよ。
身体を使って短時間で切り替え
身体を動かすことで、頭に上った血を全身に散らすことができます。
ストレスは溜まる前に発散させる習慣をつけることが鉄則なので、空手やボクシングジムに通うのも良いでしょう。
これで大半のストレスは消えます。
普段から運動すると、カッとする頻度が減ります。
ずっと同じ場所に留まっていると、ものの見方や考え方が硬直します。
怒りを感じてもその場に留まり、感情に任せて「相手に報復してやろう」と考え続けると、自己肯定感も下がる気がしませんか?
自分の思考で自分を傷つける必要はありません。
それをやるくらいなら、場所を変えましょう。
場所を変える効果で言えば、丸一日かかる研修などでも、午前と午後で席替えをした方が頭のリフレッシュにもなります。
場所を変えることは、脳に新鮮な風を吹かせる、気分転換効果抜群の方法であるということを覚えておきましょう。
★ 参考記事:『呼吸で不安や恐れを手放す方法|心をクリアにする効果』

怒りの対処法③短期決戦で上手に怒る
自己肯定感の高い人は、心をクリアに保とうとします。
そのため、心の中にこびりついたネガティブな感情を、見つけては手放すことを繰り返しています。
それでも、ポツンと嫌な出来事は起こります。
「何度言っても話を聞かない部下」や「嫌だと何度も伝えているのに同じことを繰り返す夫」など、自己完結できないことにイライラするのは誰にでもあることです。
心をクリアに保つため、そのイライラはどこかで発散させなければなりません。
そのとき、
自己肯定感の高い人が徹底している怒り方があります。
それは
①短時間
②多くて週一回
③フォローする
これだけ守れば、怒っても悪いことはないでしょう。
「言わずに我慢しなさい」と言われて育った人もいますが、何もかも心に溜め込んで我慢するから、自分を素直に表現できなくなってしまいます。
蓄積されたイライラや怒りは、ダムのように堰き止めていたとしても、ドサッと雨が降れば決壊して、抑えがきかなくなるものです。
だから、3つのことを守って自分に素直になり、イライラをパッと発散させましょう。

怒り方の3つのポイント
自己肯定感の高い人は、短期決戦で上手に怒ることができます。
その際に、気をつけるべき「怒り方の3つのポイント」があります。
怒り方①短時間で怒る
怒るなら、できれば「1分間だけ」にしましょう。
例えば、部下に対して指導が必要なとき、「1分間だけ時間いい?」とお伺いを立ててからガツンと思いきり怒ります。
クドクド長々と怒っては、怒る効果が半減します。
怒る方は、ずっと嫌なことを言っていることに自己嫌悪し、自己肯定感が下がります。
怒られる方も、「これ以上聞きたくない」と思い、聞いているフリをするようになります。
大きなストレスを与え、相手を敵に回してしまいます。
人間関係を壊さないために、短時間で怒ることが鉄則。
よく「褒めて叱れ」と言いますが、怒るときに同時に褒めるのは、あまり効果がありません。
普段から、周囲の人の良いところを見つけて褒めちぎることは、自己肯定感を高めて人間関係を良くするためにも効果があります。
いつもは褒めてくれる、そんな人が、「今日は1分間だけガツンと怒った」という方がインパクトがありませんか?
短時間でガツンと怒ってその場は終わり。後はパッと切り替えて、いつものにこやかなあなたに戻りましょう。
怒り方②怒るのは多くて週一回
これは自分のための制限です。
週に何回も怒ると、「怒っているのが標準だ」と自分の潜在意識にすり込んでしまいます。
するとさらに怒りを感じる出来事が引き寄せられます。
また、周囲から「あの人は怒りっぽい」と思われないためにも、この制限が必要です。
自分に怒り癖をつけないようにしましょう。
せっかくの人生。
「気分よく過ごす時間」を増やすよう心がけましょう。
怒り方③フォローする
盛大に怒った後に、お互いの気持ちをパッと切り替えるためにフォローが必要です。
例えば、ガツンと怒りをぶちまけた後にコロッと表情を変えて、すかさず「…と言いたいんだよ〜」とか「驚いた?」などの言葉をつけて場を和らげるのです。
そうすると、緊張感でキュッとした状態から、ホッとした気持ちに戻ることができます。
また、「頼りにしているよ」「力を貸してくれてありがとう」と言い足してバランスをとるのもアリです。
「怒る」のは感情に基づいた行動、「叱る」のは感情を抑えた行動だから、「叱りなさい」とよく言います。
それでも、自己肯定感の高い人の怒る目的は心をクリアに保つこと。
ニュートラルな考え方をすれば、怒ることは「悪いこと」でも「良いこと」でもありません。
「怒るのは悪いことだ」という自己抑制を、たまには外しても良いのではないでしょうか。
素直に感情を解放するために、怒っても良いのです。
ネガティブな感情をパパッと解放させるために、「叱る」のではなく「怒って」みましょう。
自分を大切にするため、自己表現するため、自分の人生の時間を無駄にしないため。
これを軸に据えて、怒りをコントロールする術を身につけましょう。
★ 参考記事:『YOUメッセージをIメッセージに変換−怒りを上手に伝える方法−』

まとめ:怒りの対処法と怒り方
怒りへの感度を抑えることがベストですが、怒りが湧くトリガーは日常にたくさん散らばっています。
意識していなくともトリガーを引くことはあるので、放たれた怒りをいかにコントロールするかが重要です。
そのために、「怒りのパワーを自分の仕事に活かす」「ムカッときたら身体を動かす」「怒るなら短期決戦」ということを覚えておきましょう。
これを意識するだけで、怒りに支配されて自分を見失うことは減っていくはずです!
自分の人生の時間を、もっと楽しいことに使えるように、怒りと上手に付き合いましょう。
今回の記事のポイント
- 人は怒ると頭の回転が速くなる
- 怒りで高まった思考力や問題解決能力を仕事にパワーシフト
- 怒りの感情は、身体を動かすと急激におさまる
- どうしても怒りたいときは、
「①短時間 ②多くて週一回 ③フォロー」を厳守
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